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「あの夏の日」  

 

(天照を始めることを決意した日に思ったこと。今でもはっりきと細部まで覚えています。) 

 

 2004年初夏、「位山の山頂が絶対の状態になった。それが数ヶ月間持続する」という情報を得た私は、一週間に一度の割合で位山通いを始めた。
 

 道端に落ちていた小枝を拾い、その波動のすばらしさに改めて感動して、その波動を使ってエネルギーグッズを作ってみようと思い立ったのは、二月半後の八月下旬のことだった。

 

 エネルギーグッズを作るなんてことは何年間もやめていたのに、なぜその時そんなことを思ったのか? 自分でもわからない。
 
 
  材料はとりあえず木にすること、完成したらネットで販売することなどを山頂にいる間に決めていた。
 
 
 自分は慎重なたちなので、新しいことを始める時は、四方八方から眺めて問題点を洗い出すのが常だ。が、この時はそれをしなかった。
 

 「材料は木」
 

 「使用する波動は位山の波動(パワースポット・ブームが起こる前で、当時位山は無名に近かった)」
 

  否定的な材料は考えれば考えるほど浮かんでくるだろう。検討したらやらなくなることが自分で分かっていたので、あえて検討しなかった。
 
 
  帰り道、ダナ平林道から山麓を見下ろすと、宮村の上に虹がかかっていた。
 

「川端康成の小説『虹いくたび』のなかに、確か虹は吉兆って書いてあった・・・。これからやろうとしていることは、きっとうまくいくはず・・・」

  

 

 二月後の十月三十一日、ホームページを公開して、販売を開始した。

 

 走りながら考えるなんて方法をとったのは、この時が最初で最後かもしれない。
 

 初めての注文は十二月の二十日ごろにきた。
 
 あまりの売れなさに天照(てんしょう)のことをコロッと忘れていた私は、メールの題名の「注文」の文字を見て、

 

「なんだなんだ。新手のスパムメールか?」と思いつつも開いてみた。
 
 それが初めての注文メーだったのである。